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生き物たちの夏

2021年7月6日 20時39分

昨日、「ツマグロランド」の様子をお伝えしましたが、なんと、今朝!大きな大きな変化がありました!ご覧ください。

ご覧のとおり、サナギから成虫になったツマグロヒョウモンが、静かに羽を乾かしているではありませんか!時がそこで止まっているかのような、静かで神秘的な姿です。思わず、「すごい!」と叫びだしそうになる口元を抑え、静かに見守ることにしました。

そしてゆっくりとあたりを見回すと、なんと、窓の桟の上の方でサナギに変身していたツマグロヒョウモンも、チョウに姿をかえています。

 興奮の中、さらに目を凝らすと、レンガの上に空っぽになったサナギの皮があります。そして、そのそばで羽を静かに休めている姿が見られるではありませんか。

 

一気に成虫に姿をかえたツマグロヒョウモンたち。登校してきた子どもたちは、成虫になったという感慨をもって、じっとしているチョウを見上げています。

 

そして、みんなが見つめ、見守る中、ついに羽を乾かしたツマグロヒョウモンが一気に大空へと飛び立ちました。チョウとしての生活のスタートです。思わず子どもたちから「ワーッ」という歓声が上がりました。ややぎこちなく、しばらくヒラヒラと舞った後、大きな木を目指して力強く飛んでいきました。思わず拍手をし、その後ろ姿に手を振る子どもたちです。「ありがとう」「がんばってね」「元気に飛んでね」「またね」・・・思い思いの言葉を掛けていました。

 

今この貴重な瞬間に立ち合えた喜びと、命の営みの素晴らしさを感じ、「ツマグロランド」は温かい空気に包まれていました。

チョウの姿を見送った後は、これから成虫になるであろうサナギを確認し、サナギになる日を待ちつつ動き回る幼虫に関わる子どもたちの姿がありました。手に載せて「かわいい!」といとおしそうに眺める子もいます。その温かく柔らかい感触を味わいつつ、これからも命の変化を見つめていきたいですね。

 

成長と言えば、本日から始まった個別懇談の帰りに、成長した植物の鉢を持ち帰る低学年の姿が見られました。1年生はアサガオの鉢、2年生は夏野菜の鉢です。種から育てたアサガオ。芽が出て葉が増え、きれいな色の花を咲かせています。2年生の夏野菜は、一人一人自分が選んだ野菜の苗を毎日大切に育てたものです。育った実を掌に載せて大切に持ち帰る子もいます。「今日、大事に食べるよ」と嬉々として持ち帰る子もいました。

実った命を大事にいただいて、皆さんもますます大きく育っていってくださいね。楽しみにしています。