考えをつなげて ~自分たちにできること~
2024年6月17日 09時32分
金曜日、とてもうれしいことがありました。
授業中、教室を回っていると、3年生の教室から
「あれ?!校長先生!」と驚いたような子どもたちの声が聞こえてきました。
「だれか知らせに行った?」「先生が呼んできたの?」ーいえいえ、たまたま通りかかったのですが、どうしたのか尋ねると、こんなことを教えてくれました。
道徳の時間に『みんなの学校なのに』を読んだそうです。校務員さんがしている落ち葉掃除を手伝った主人公をからかう子がいたことをきっかけに、学校をよくするのは誰なのか、考えを深めるお話です。
授業の最後、学級担任が
「学校のお掃除って、校務員さんだけがすることなのかなあ?私たちが学校のためにできることってないのかな」
と問いかけると、
「あ!朝、校長先生が、運動場のむこうのほうを掃除してたとこ見た!」「ぼくも!」
「『校長せんせーい』って呼んだけど聞こえんかったみたい」
「みんなで、どこかお掃除するのは?」「いいね!」
「昼休みとかひろばの時間とか?」「えー?昼休みは遊びたいな」
「じゃあ、10分間の休み時間は?」「それならできる」
「そう言えば、そこの手洗い場の床が黒くなってるんよね」「うわ!ほんとだ!」
「先生、そのお掃除セット、先生のですか?」「そうよ。ななゆめ班のお掃除の時間に使おうと思って。」
「それ、使っていいですか?」「え?」
「お掃除したいです!」「したいです!!」・・・
ーというような話で授業が終わり、学級担任が一度職員室に行って戻ってくるとー。
なんと、何人もの子どもたちが一生懸命に、手洗い場と廊下を磨いてたそうです!(この写真は、驚いた学担が慌てて撮ったもの。)
私が通りかかったのは、ちょうどその後だったようです。
「校長先生、見てください!」
黒くなっていた床は、子どもたちのおかげで、ピカピカになっていました。
教材をきっかけに、みんなの考えがどんどんつながって、学校のためになることを実行してくれた子どもたち。
その素直な心と誇らしげな笑顔に泣かされてしまった出来事でした。