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6年生理科「植物の成長と水」~水の通り道が見えたよ!~

2021年6月25日 19時12分

春・・・各学年の子どもたちは、アサガオやひまわり、夏野菜など、様々な植物の種をまき、水をあげて、その成長を毎日楽しみにしています。季節はいつの間にか夏。日に日に大きくなる植物たちの様子に、子どもたちは驚きと歓声の声を上げています。特に土日に雨が降った翌週の月曜日には、目に見えてぐん!と大きくなっている姿を、感動の表情で見つめています。

 

6年生は、理科の学習で、「植物の成長と水」の学習を行いました。1年生から積み重ねた植物とのかかわりを、6年生では生物学的なまなざしでとらえ、植物の成長のメカニズムを探求しようとするものです。

水の通り道を、目に見える形でとらえようと、白い花に色をつけた水を吸わせて、結果を待ちます。

赤いインクの色と、青いインクの色!

茎にある管を通って吸い上げられた水が、ちゃんと花びらまで到達していることが、はっきりと目で確かめることができます。

茎を真ん中から割くとどうなるかな?子どもたちの興味は広がります。予想をもとに結果を待ちます。なんと!半分は青、半分は赤!子どもたちは自分の目でしっかりと確かめることができました。五感を働かせて目に焼き付けたことは、一生剥がれ落ちない知識として身についていくと考えています。

学校での実験で興味を持った児童は、家に咲いていた真っ白いアジサイの花を自主的に持ってきて、休み時間に「マイ実験」に取り組む姿も見られました。

目に見えて色が変わった花びら・・・では、茎の中は一体どうなっているんだろう?茎を輪切りにしてみると・・・?水が通った跡がはっきりと見えます。目を凝らすと、とても細かい管が見えてきます。

また、葉の表面はどうなっているのだろうと新たな疑問もわいてきます。さあ、そこで今度は顕微鏡の出番です。各班に備え付けた顕微鏡。コロナ対策として、目を当てて顕微鏡をのぞき込む代わりに、各班に設置しているモニターに映し出して、顕微鏡で見える世界を映し出します。そこには葉の表面にある気孔がきれいに映し出されていました。

 

さらに、各班の顕微鏡画面を全て、1つの画面にまとめて映し出すよう設定しています。こうすることで各班の顕微鏡の中をみんなで共有することができます。ここで見える顕微鏡画面は、校内のパソコンからならどこからでも見られる設定がなされています。

 

本物を自分たちの目で、五感で確かめる!そして、ICTを効果的に使って、見えづらいミクロの世界をしっかりと見えるようにする!そのような理科の学習を通して、自然の不思議や素晴らしさ、ひいては生命の神秘をも感じ取る心を育てていきたいと思っています。

学習の最後に・・・、茎の管を通った水の通り道は、色が染まったところがちゃんと教えてくれます。この単元の学習の記念に、輪切りにした茎をキーホルダーに入れて、子どもたち一人一人が家に持ち帰りました。世界に一つの、水の通り道が見えるマイキーホルダー。子どもたちの理科学習をこれからも見守ってくれることと思います。